ステファン・シーラフの紹介

ベントレーのデザイン部門は2016年から、極めて評価の高いカーデザイナーのステファン・シーラフによって指揮されてきました。これは、シーラフがフォルクスワーゲン グループ全体のインテリアデザインに対する全般的な責任を負いつつ、ベントレーのスタイリング部門を運営するという、まったく新しい役割を作り出したことを意味しています。

25年以上にわたる輝かしい経歴を持つドイツ生まれのシーラフは、英国のラグジュアリー デザインの愛好家でもありました。彼はもともと、ロンドンの王立芸術大学でカーデザインの学位を取得し、それ以来、彼は自身が手掛けるあらゆるものにおいて、ラグジュアリーな要素を盛り込むように努めてきました。これは、単に自動車に関することではなく、自動車を含めて物事を見るというアプローチです。

インスピレーションはどこにでもある

「ラグジュアリー ブランドで仕事をすることと、お客様から期待されていることを、的確に備えたインテリアの居住空間として作り出すように考えることは、非常に満足できる仕事です」とシーラフは説明しています。

これはアウディのデザイン ディレクターとして勤務した5年間に築いたカーデザインの全体的なビジョンですが、彼の自動車業界の経験は、シーラフが描く全体像の一部に過ぎません。彼が目指すレベルのデザインには総合的なビジョンが必要で、これは驚くほど幅広い要素から影響を受ける感受性を備えていなければならないからです。

「昨日、私はロンドンで開催されたヴォーグ展に参加しました。ファッションの世界はカーデザインよりもはるかに変化が早く、それは私に大きなインスピレーションを与えてくれます。ファインアートの建築、さらには航空機のデザインを見るのも大好きです」。

先を見据え続けてきた歴史

あらゆるインスピレーションは、ベントレー ブランド、特に100年にわたってベントレーを認識させてきたデザインの特徴を尊重して活用する必要があります。シーラフの仕事は、常に数年先を考えることを要求されますが、それは彼がベントレーの先駆的な遺産に目を向けながら、現在進めていることに他なりません。

「1952年にマリナーが手掛けたR-Typeコンチネンタルは、当時としては素晴らしく革新的な表現方法でした。美しいプロポーションとボディ表面のユニークな処理は、今のベントレーにも見られる特徴です。そして、これらは私たちが長きにわたって継続していくものなのです」。

ExtraordinaryなブランドのためのExtraordinaryなデザイン

ベントレーの未来のデザインに対するビジョンは、何がブランドをユニークにするのか、という明確なアイデアに根ざしています。

「私にとって、製品自体を前進させるのは、革新とクラフツマンシップが隠された素晴らしい外観の美しさです。テクノロジーと美学の組み合わせこそが、最終的にベントレーをExtraordinary(並外れた)な存在にしているのです」。

シーラフは自らのキャリアを振り返り、次のように結論づけています。
「私のキャリアを考えると、伝説となっている英国の自動車ブランドで仕事をすることが夢でした。ついにそれが実現したのです」。